木遊びギャラリー きっくん (25) サイドボード
大作が多いきっくんは、木遊び2階にある作業台1台を略専有する形で制作を進め、この度のサイドボードも数か月は写真のように皆の目に触れていました。樹種はケヤキ、底板と背板の一部はヒノキ、大きさは幅1,545mm、奥行400mm(ケヤキの一枚板を奢った天板は最大470mm)、高さ820mm 、仕上げは亜麻仁油。
きっくんによれば、ウオールナット派の奥様とケヤキ派のご主人間の力学が複雑なようで、例えばケヤキを手に入れてキッチンボードを作ろうとしたら奥様からダイニングテーブルをウオールナットで作るよう依頼され、そうなるとケヤキの家具は合わないだろうとサイドボード#1もウオールナットで作り、ようやくこの作品サイドボード#2となったとのこと。
ケヤキの天板の幅470mmが木遊びの自動鉋に入らないので小田原の工芸技術所まで出かけ加工してようやく完成し別荘に運び込んだものの、収納したのは扇風機、タープテント、ストーブと、奥様から「収納するものにしては勿体ない」と指摘されたそうで、どこの家庭でも同じような状況なんだろうかときっくん。
彼がつけた作品名は「サイドボード(実質物置き) 」でしたが、こんな背景が隠されていた訳です。