久しぶりのきっくんの作品は「蔟(まぶし)手織り機」。蔟とは蚕(かいこ)が繭を作る部屋を指し、最近はボール紙で作られることが多いそうですが、藁を使ってその部屋を作る道具が本作品。大きさは幅880mm、奥行き610mm、高さ380mm、樹種はクスノキ、クルミなど。

制作理由は「木工以外の趣味の一つに、い草や藁を使った円座やしめ縄等の制作があり、そのメンバーから依頼されたもの」で、実物を見たこともないので町田市のふるさと農具館で構造を確認してから作り始めたとのこと。

更に「昭和5年の地図で自宅付近は桑畑が多かったこと、昔は沢山の農家が現金収入源として養蚕を営んでいたこと、横浜線は山梨や群馬から集散地である八王子を経由して横浜港まで絹糸を運ぶために作られたことなどを学んだ」そうで、殆どの道具が木で作られていた時代の生活を偲びながらの木工は楽しいことだと思います。